2022年8月4日

大作挑戦へ決意新た 声楽家谷口さんら知事表敬

 今年で20周年を迎える鳥取県総合芸術文化祭「とりアート」のメイン事業となるオペラ公演「ドン・ジョバンニ」(県総合芸術文化祭実行委・とりアートオペラ公演実行委主催、新日本海新聞社特別後援)が28日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれる。ドイツのマイニンゲン国立劇場で活躍するバリトン歌手の谷口伸さん(53)=鳥取市出身=がドン・ジョバンニ役を務めるほか、オーディションで選ばれた県内外のキャスト7人が、モーツァルトによる全2幕からなる大作に挑む。

 とりアートは、2002年に県内で開かれた「国民文化祭とっとり」で生まれた機運を継承するため始まった県民参加型の文化祭。谷口さんを招いたドン・ジョバンニの公演は昨年予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。今回は感染対策を万全にして開く。

 とりアートでのオペラ公演は4回目。県民に気軽に本格的な公演を楽しんでもらい、一流の歌手との共演で県内アーティストの技術向上を図るのが狙い。山陰を中心としたプロ奏者でつくるアザレア室内合奏団が演奏し、無類の好色漢のドン・ファンが地獄に落ちていく物語を、モーツァルトの音楽で描く。

 3日は谷口さんら関係者が県庁に平井伸治知事を訪ね、準備状況を報告。谷口さんは「鳥取の音楽家のレベルは決して低くない。地域参加型の祭典となれば世界に注目されるイベントになる」と意気込んだ。平井知事は、妻のりえさんと鑑賞した思い出の作品だとした上で「芸術がコロナで失われてはならない」と、公演の成功を祈念した。

 とりアートオペラ「ドン・ジョバンニ」は28日午後1時半からプレトーク、同2時開演。問い合わせは電話0858(23)6095、実行委員会事務局。