2022年8月5日

温かみ感じる智頭杉のお盆 「とっとり市」で販売

 智頭町芦津の森にすむモモンガの保護と地域活性化に向けて活動する「芦津モモンガプロジェクト」(代表・小林朋道鳥取環境大副学長)と、智頭農林高の生徒がコラボした智頭杉の特製お盆が完成し、鳥取の特産品通販サイト「とっとり市(いち)」で3日から販売を開始した。かわいらしく温かみを感じる出来栄えに関係者は大喜び。智頭杉の有効利用や地域の魅力発信への期待を込める。

 同校の生徒が実習で培った技術を振るって智頭杉を加工した。軽くて肌触りの良い智頭杉のお盆は、同校とプロジェクトの焼き印や、モモンガの絵柄を油絵で入れた2種類を作製。はっ水加工も施した。焼き印デザインは2千円、油絵デザインは同3千円で販売し、売り上げはモモンガの保護などに活用する。

 同プロジェクトは、林業者の減少に伴い人工林の荒廃が進み、モモンガや他の動植物が減っている現状を解決しようと、鳥取環境大の学生や教員、智頭町の住民らがメンバーとなって活動を展開している。

 智頭農林高では、森林科学科木材加工コースの授業で盆や弁当箱、木製ストローなどを製作。生徒らがプロジェクトに関わることで、地域連携の拡大や智頭杉の利活用促進、生徒のやりがいや達成感につなげたい考え。今後も高大連携の取り組みとして続けていく。

 お盆の形が出来上がるには加工に2週間を要するといい、同校3年の田内龍心さん(17)は「木枠はきれいな円になるよう丁寧に曲げ癖を付けていった。かわいい出来栄えで良い感じ」と完成を喜んだ。

 プロジェクトのメンバーで、1時間以上かけてお盆にニホンモモンガの絵柄を油絵で描いた鳥取環境大環境学科3年の渕菜々穂さん(20)は「多くの人にモモンガや自然保全に興味を持ってもらいたい」と期待を込めた。