速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城inまいぶん」
21年3月2日(火) 〜 21年5月9日(日)
お披露目された狗尸那城跡のジオラマ=1日、鳥取市国府町宮下の県埋蔵文化財センター
鷲峰山北西に延びる標高約350メートルの尾根中腹に位置する同城。主曲輪には戦国山城として県内で初めて礎石建物の痕跡が出土。防御目的の遺構も残り、鹿野藩主の亀井茲矩ら有力勢力との関わりや西因幡の拠点だったことがうかがえる。
同センターは山城跡を視覚的に分かりやすく示そうとジオラマを作成。レーザーで測量したデータを分析し、3Dデータから約3カ月かけて完成させた。
大きさは実際の400分の1。幅、奥行きとも60センチ、高さ約30センチ。敵の侵入を阻む「切岸」や尾根づたいの攻撃を遮る「堀切」、約60メートルの「横堀」など特徴的な遺構が分かる。大川泰広文化財主事は「現地案内や図の解説でも分かりにくい城跡の姿。臨場感が伝わるジオラマで確認してほしい」と話す。
鳥取市青谷町の古代山陰道を復元したイラスト、良田平田遺跡・青谷横木遺跡で出土した木簡レプリカも初公開する。