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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.夏用の漢方薬や養生法を教えてください。
A.夏特有のトラブルを「暑邪(しょじゃ)」といい、夏かぜ、夏ばて、夏冷えがあります。
●夏かぜ:夏は、余計な湿気をともないやすく、吐き気、下痢、むくみがおこりやすい。「?香正気散(かっこうしょうきさん)」「五苓散(ごれいさん)」がよい。

●夏ばて:汗と一緒に体を動かす元である「気」も失いやすい。「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」がよい。

●夏冷え:冷房の影響で体温調節がうまくいかず、自律神経のバランスが崩れて冷えやすい。「五積散(ごしゃくさん)」「苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)」がよい。

 夏は気温・湿度が高く、体内に陽気がこもりやすくなります。陽気を発散する夏の養生法として、@早起きするA動いて汗を出すB体を冷やす旬の生野菜や果物を食べるCこまめに水分を摂るDクーラーの温度は27℃前後に設定し、外気温との差を5〜7℃にする(温度差が大きいと体温調節能力に変調をきたすから)などがあります。このような生活で、夏を健康に過ごしてください。

上野医院 院長 上野力敏さん



Q.夏によく見られる皮膚病について教えてください。
A.季節に応じていろいろな皮膚病が生じますが、夏を迎えたこの時期にいくつかの特徴的な皮膚病がみられます。
 一つ目は毛虫皮膚炎です。毒蛾(どくが)の幼虫である毛虫の体表には成虫の鱗粉(りんぷん)と同じように0.1ミリ程度の毒の棘(とげ)があり、これが一度にたくさん抜け落ちて皮膚に刺さってきます。皮膚には刺さった棘に応じて非常にたくさんの赤い盛り上がったぶつぶつを生じます。

二つ目は植物によるかぶれです。子どもが草むらに入って遊んだり、一斉清掃などで草むしりをした後など、1〜2日経ってから露出した部分に小さな水ぶくれをもったぶつぶつや赤い斑を生じてきます。これらの発疹(ほっしん)が線状に出現してくることが多いのが特徴です。

 三つ目は湿布による光かぶれです。これはもっぱらケトプロフェンという成分の湿布を手首、腕、ふくらはぎ、足首などに貼って、その後日光に当たるために生じてきます。中学生や高校生が身内の人の湿布を使用して起こる事が多いようです。この成分は貼った後でも1カ月以上もの間皮膚に残留するため、症状はかなり時間が経ってから起こってきます。注意書きに光線過敏のことが書かれている湿布は露出部には貼らないようにしてください。

葉狩皮膚科クリニック 院長 葉狩良孝さん


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