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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.昔、血管が詰まってしまった足を手術で切断しました。最近、治っていた切断部分がうずき始めました。座薬も効かず痛くて寝られません。
A.硬膜外刺激電極療法の考慮が必要です。
 通常の消炎鎮痛薬以外にいくつかある鎮痛作用のある薬剤を試してみても、足や手が病気・事故などで切断された後の痛みや脳卒中後の手足の痛み、手術後でも直りにくい手足の痛みなどに対しては、なかなか効果が得られにくくなることも少なくありません。そういった難しい痛みには硬膜外刺激電極療法があります。1992年以来保険収載されています。脊髄の通り道の外にある硬膜外という隙間に細い電線を植え込み、痛みの原因神経より中枢神経に近い箇所から穏やかな痛みを抑える電気信号を出すと、痛みが軽減できる仕組みを利用した治療です。不整脈の治療で使われるペースメーカーと同様に体内に植え込まないといけないのが欠点ですが、自分で治療のスイッチを入れたり切ったりでき、薬のような副作用がほとんどないのが利点です。専門的治療が必要ですから最寄りの痛みの診療科にお尋ね下さい。
鳥取ペインクリニック 院長 延原 弘明さん



Q.インプラントをしたのですが、歯茎が赤く腫れました。まだ、痛みはありません。どうしたらいいのでしょうか?
A.歯茎をマッサージし、専用歯ブラシで磨いてください。
 インプラント歯周炎です。インプラントも、歯と同じように歯周炎になりますよ。丁寧に歯茎をマッサージして、インプラント専用の歯ブラシで、ブラッシングしてください。歯ブラシも毛先が広がっているものはよくないです。

 人の口の中には約500種類の細菌が生息しています。その中の数種類の菌が歯周病を引き起こします。急性症状があれば第一の治療法として抗生物質の投与が一般的でした。しかし、抗生物質は細菌に対して非常に有効ですが、長く使用すると菌交代現象になり耐性菌が生産され、あまり効かなくなります。

 歯周病に対して光線力学療法と呼ばれる薬を使わない光による細菌システムもあります。特徴として、@薬を一切使用しない、A耐性菌が発生しない、B副作用が起こりにくいC全く痛みを伴わない、D手軽に何回でも処置できるなどです。適応症としては、歯肉炎、歯周炎、インプラント周囲炎、口内炎、カンジタ症、禁忌症として無カタラーゼ症です。

ほとんどの場合、1〜3回の処置で改善します。改善後も予後のために3カ月おきの受診をお勧めします。

 さらに、インプラント歯周炎が重症化してくると、別の治療法になってきます。必要に応じて、歯茎を切開し奥深く入り込んだ汚れもしっかり取り除きます。その後に必要であれば、骨再生術も行う場合もあります。

 重症化ならないために、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスをお勧めします。

谷口歯科医院  理事長 谷口 雅人さん


皆さんが日頃思っている身体についての疑問や悩み、健康についての質問などを鳥取市内の専門医にQ&A形式で応えて頂くコーナーです。
皆さんからの投稿お待ちしております。




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