Q.8カ月前右手の大火傷を治してもらいました。しかし、痛みが続き検査をしてもらいましたが異常なしとのこと。職場が変わった不安と重なり不眠となりました。よい方法はあるでしょうか。
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A.心と体の両面から痛みの原因を見つけていきます。
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長引く痛みはさまざまな要因が複雑に絡み合って起こることが少なくありません。検査でも訴えほどの痛みを起こす異常が認められない時は「不安や抑うつ」「ストレス」などの心理的な要因が慢性痛の原因である場合もあります。そうした痛みに対しては身体的治療に加えて臨床心理士・臨床発達心理士も関わることで、心と体を総合的にとらえて痛みにアプローチして行きます。
検査では性格や考え方の傾向を知るために「心理検査」の他、脳の機能を確認する頭部「MRI(磁気共鳴画像)検査」などが行われることがあります。治療には、「抗不安薬」「抗うつ薬」などによる薬物療法と、「カウンセリング」「リラクゼーション」や「認知行動療法」などの心身医学療法があります。必要とあらば精神科や心療内科の医師にも加療に加わっていただきます。詳しくは痛みの診療科にお尋ねください。
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鳥取ペインクリニック 院長 延原 弘明さん
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