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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.先日の検診で胃かいようの治ったあとが見つかりました。検査後にピロリ菌の検査を勧められましたが、どういう意味があるのでしょうか。
A.ピロリ菌は胃かいようや胃がんの原因といわれています。
 ピロリ菌は胃の中に住みついて慢性的に胃炎を起こす細菌です。胃かいようの方では90%が、十二指腸かいようの方では95%がピロリ菌に感染していると言われています。ピロリ菌に感染したままでは、かいようの再発率は年間60〜70%にもなりますが、ピロリ菌退治をすると、再発率が胃かいようでは15%に、十二指腸かいようでは数%にまで低下します。胃かいよう・十二指腸かいようの発症・再発にはピロリ菌が大いに関与していることがわかります。

 また、最近ではピロリ菌と胃がんとの関連が注目されています。ピロリ菌感染が持続することにより胃の粘膜に萎縮をきたし、粘膜の萎縮が高度なほど胃がんのリスクが上昇することが明らかにされました。胃がんの原因はピロリ菌感染であること、ピロリ菌を除去することにより胃がんの発生が予防されることがわかりました。胃がん対策は、現在の検診による早期発見・早期治療から、ピロリ菌感染の有無と胃粘膜の萎縮の程度からみた胃がんの発生リスクの診断と、ピロリ菌に感染している方に対する除菌治療(ピロリ菌退治)による予防、さらにその後の経過観察による早期発見・早期治療を組み合わせた胃がん撲滅対策へと移り始めています。

まつだ内科医院 院長 松田 裕之さん



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