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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.検診の結果、ピロリ菌検査が陽性で除菌治療を勧められました。どのようにすればよいのでしょうか。(42歳・男性)
A.内視鏡検査がまだであれば、胃がんの有無と胃炎の程度を確認した後、除菌治療開始となります。
 ピロリ菌は胃の中に住みついて慢性的に胃炎を起こす細菌で、胃がんや胃かいよう・十二指腸かいようの発生に大きく影響しています。胃がんになった人の99%はピロリ菌に感染していたという報告や、ピロリ菌に感染したことがない人からは約10年間の追跡期間中に1人も胃がんが見つからなかったという成績からも、ピロリ菌と胃がんとの関係が疑われます。

 このような中、本年2月21日、従来の胃かいよう・十二指腸かいよう等に加え、ピロリ菌感染胃炎の除菌治療(ピロリ菌退治)が保険の適用となりました。関連学会では「胃がん撲滅元年」と位置付け、除菌治療により胃がんの予防に取り組んでいこうとしています。除菌治療の手順は、@内視鏡で胃炎の確認、Aピロリ菌感染の確認、B専用の除菌治療薬を服用する、の3段階です。ご相談の場合、検診で内視鏡検査が行ってあれば除菌治療開始、内視鏡検査がまだであれば内視鏡で胃がんの有無と胃炎の程度を確認した後、除菌治療開始となります。

 胃がん対策は、現在の検診による早期発見・早期治療から、ピロリ菌除菌による予防とその後の経過観察を組み合わせた撲滅対策へと変わり始めています。

まつだ内科医院 院長 松田 裕之さん

皆さんが日頃思っている身体についての疑問や悩み、健康についての質問などを鳥取市内の専門医にQ&A形式で応えて頂くコーナーです。
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