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Vol.341 2021.3.11

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鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.マダニによる病気について教えてください。
A.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やライム病、日本紅斑熱などがあります。
 マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の報道で、今年はマダニに刺されて受診される方が急増しています。

 実は、マダニはSFTSよりも発症率が高い重大な病気を引き起こします。その一つがライム病で、最初はマダニの刺し口を中心に輪状の発赤を呈し、放置すると神経や心臓をはじめとした全身が侵されます。もう一つは、日本紅斑熱です。発熱とともに全身に発疹を生じ、リンパ節が腫れたり、内蔵が侵されたりします。ダニの刺し口に黒いカサブタができるのが特徴です。この病気はその病原菌が似ているので、ツツガムシに刺されて起こるツツガムシ病に似ています。

 マダニは皮膚に口を差し込むと周囲をセメントで固めるので、皮膚についたマダニを無理に取ると皮膚の中に口が残ります。また、ダニをむしり取る際に病原菌を人体に押し込む危険性もあります。マダニに咬まれた場合は咬まれた皮膚ごとマダニを切り取ります。SFTSと異なりライム病や日本紅斑熱の病原菌には抗生物質が効きますので、1週間ほど抗生物質を内服します。

 ダニに咬まれそうな場所に行く時は、表面の滑らかな明るい色の着衣で、裾は長靴やソックスの中に入れ、ダニの侵入を防ぐような注意も必要です。

葉狩皮膚科クリニック 院長 葉狩 良孝さん

皆さんが日頃思っている身体についての疑問や悩み、健康についての質問などを鳥取市内の専門医にQ&A形式で応えて頂くコーナーです。
皆さんからの投稿お待ちしております。




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