3
Vol.341 2021.3.11

TOP>>うさみみメディカル>>vol153

鳥取県東・中部、兵庫県北部版

Q.C型慢性肝炎のため通院中です。以前にインターフェロン治療をしましたが効きませんでした。近いうちに新しい薬が出ると聞きましたが、詳しく教えてください。 ( 69 歳・女性)
A.シメプレビルというC型肝炎ウイルス専用の抗ウイルス剤で、インターフェロン注射と併用で使う 内服薬です。
 C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療が始まった1992年当時のウイルス退治の成績は、難治例であるウイルスタイプ1型・高ウイルス量症例ではわずか数%でした。2011年に、ウイルスの増殖を直接抑制する初の抗ウイルス剤としてテラプレビルが承認され、難治例の初回治療で70%台の成績が得られるようになりました。今回登場する予定のシメプレビルは第2世代と呼ばれる直接作用型抗ウイルス剤で、重大な副作用が少なく、今後のインターフェロン治療の主流になる可能性があります。

 実際の治療は、従来のインターフェロン注射週1回・抗ウイルス剤1日2回内服を24週間継続、前半の12週間にシメプレビルの内服を上乗せするという内容です。1型・高ウイルス量症例を対象とした国内試験では88・6%の成績が得られ、前回のインターフェロン治療で一時的にウイルスが陰性化したものの治療終了後再燃した例では89・8%、前回の治療期間中ウイルスが一度も陰性化しなかった例でも50・9%でウイルス退治に至っています。また、65歳以上においても65歳未満と治療成績が変わらず、男女差も無いことから、これまで治療が難しいといわれた高齢女性にも効果が期待できます。70歳以上のC型慢性肝炎では肝硬変に至らなくても肝臓がんが発生しやすいことが明らかになり、この点を考慮して積極的な治療が求められます。詳しくは専門医にご相談ください。

まつだ内科医院 院長 松田 裕之さん

皆さんが日頃思っている身体についての疑問や悩み、健康についての質問などを鳥取市内の専門医にQ&A形式で応えて頂くコーナーです。
皆さんからの投稿お待ちしております。




トップページ ローカルニュース連載・特集コラム論壇イベント案内日本海クラブサイトマップ
 
当サイトの著作権について

 本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。すべての記事・写真の著作権は新日本海新聞社に帰属します。
 ネットワーク上の著作権について(日本新聞協会)