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津山藩主に松葉ガニ贈っていた 鳥取藩が年末に

2010年01月16日

 鳥取県立博物館(鳥取市東町2丁目)が所有する歴史資料に、鳥取の特産、松葉ガニについて書かれた最古の文献が見つかった。1782(天明2)年ごろ、年末に鳥取藩が津山藩主に松葉ガニを贈ったことを記した公文書で、これまで最古とされ鳥取藩の「町目付日記」に記された1845(弘化2)年を、60年以上さかのぼることになる。

初公開される松葉ガニ最古の記録。松葉ガニ5枚を津山藩主に贈ったことが記されている

 松葉ガニの呼称が少なくとも江戸中期から使われ、食べられていたことが分かる貴重な資料。文献は鳥取藩の書記係、祐筆(ゆうひつ)だった山田左平太が記し、1994年に子孫が同館に寄贈した資料の中から発見された。

 縦8センチ、横20センチの帳面の中央には「十二月五日 津山 松平越後守様 鱈(たら)弐本 松葉蟹五枚 がざみ=ワタリガニのこと」と明記。各所への進物記録の一つで、仕事上のメモ書きと見られるという。

 江戸時代に盛んだったはえなわ漁では、カニはたまたま引っかかる程度と考えられており、縁起物や高級品を贈る際に使われていたことがうかがえる。

 同館によると、「大名同士がそれぞれの名産を贈って交流を深めた点は、現代に通じるものがある。津山は山間地なのでカニは珍しい産物だっただろう」と話している。

 この資料を含めた企画展「新収蔵品展−歴史系学芸員のオススメ100選」が16日から同館で開かれる。2月14日まで。



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