2017年3月10日

建材か、板状木製品出土 妻木晩田遺跡、生木は初

 鳥取県立むきばんだ史跡公園は9日、昨年10~12月に発掘調査した妻木晩田遺跡・妻木山地区の谷底で、弥生時代後期(2世紀ごろ)の地層からクリの木を加工した建築部材とみられる板状の木製品が出土したと発表した。同遺跡で生木の出土物が見つかったのは初めて。同公園は「当時の集落環境を知る史料が谷底に残っていることを示す発見」としている。

 同日開いたとっとり弥生の王国調査整備活用委員会の同遺跡の研究部会で報告した。

 それによると、木製品は長さ75センチ、幅13センチ、厚さ2・5センチ。約1メートル地下の水が湧き出るような粘土質の地層から、弥生時代のつぼや甕(かめ)の破片などと一緒に見つかった。

 表面は細かく削って加工したように平らになっており、用途は分かっていないが、一般的に建物の壁材などとして使われるケースがあるという。

 同年代の地層からは、昆虫の羽や木の葉なども見つかった。水があふれ出るような地層が木製品などの腐敗を防いだとみられ、長尾かおり文化財主事は「集落環境を復元する際の貴重な史料」としている。

 一方、同公園は7月から2年計画で、広域農道脇に広がる松尾頭地区の調査を始める。同地区では大きな竪穴住居跡なども見つかっており、集落が衰退したとされる弥生時代終末期の権力者の墓の実態解明につなげる。(高※正範)

 ※は土ヘンに谷