2017年9月14日

迫力ある演技で魅了 浅野温子さん「一人語り」

 女優の浅野温子さんが13日、鳥取県倉吉市葵町の賀茂神社(吉田武章宮司)で、読み語り「打吹天女ものがたり」を上演した。地域に伝わる伝説を独自に脚色し、浅野さんが1人でさまざまな登場人物を演じ分ける「一人語り舞台」。浅野さんの魂がこもった迫力ある舞台に、訪れた人たちが引き込まれた。

 浅野さんは2003年から、古事記や日本書紀などから地域にまつわる話を若者たちに向けて各地で「読み語り」を展開。12年からはイオングループの社会貢献組織「イオン1%クラブ」が東日本大震災の復興支援の一環として協力し、15年からは東北のみならず全国で開いている。

 浅野さんは境内に設けられた舞台で、台本を片手に動き回り、羽衣を盗まれて天に帰れなくなった天女が母となった幸せや子どもと別れる悲しさを情感たっぷりに表現。天女が昇った同神社の井戸が「夕顔の井戸」と呼ばれるようになったいわれなどを語った。

 会場近くの成徳小と倉吉東中の児童生徒、高校生交流事業に参加中の鳥取西高とカンボジアの高校生ら335人、氏子や一般の人たち合わせて約400人が熱心に聴き入った。成徳小6年の日野辰之輔君(11)は「1人で何役も演じてすごいと思った。知らなかったこともあった」と話した。(吉浦雅子)