大山を望む、南部町のノームの糸車へ行ってきました。

 

新食感!身体喜ぶベジバーガーの贅沢な中身


お目当ては、クラッシュナッツバーガー。

身体によい素材ばかりを選んで、予約注文で作ります。

どれも身体に優しい素材ばかり


パテには大豆、タカキビ、古代米を使用。お肉を使わないのに、肉々さを感じます。

そこにナッツがほんとにたくさん入っていてびっくり。

グラノーラやナッツが散りばめられたバンズに、カシューナッツペーストをこれまたたっぷり塗ります。

レタスをあふれんばかりにのせます。

カボチャ、ハーブオイルに漬け込んだレンコン、オニオンマリネ、南部町産のイチジク入りトマトソースものせていきます。

 

手が込んでますね。

注文を受けてから調理します

 

食べてみると、一口目はシャキッとレンコンの歯ざわりがオリーブオイルの香りと共に広がります。

うわ、美味しい!

肉を使ってないはずのパテは、肉より肉っぽく感じます。

パテに埋め込まれたナッツがガリッ、ポリッとかみ砕くたびに香ばしい。

トマトソースの主張は控えめで、イチジクの甘味が感じられました。

マヨネーズも使っていますが、やっぱり控えめ。

隠し味は麻の実、チアシード。

スーパーフードと呼ばれています。

さまざまな素材が調和して、最初から最後まで美味しかったです。

 

一緒にいただいた自家製ミントジュースは微炭酸でさっぱりとして、ハンバーガーとの相性抜群!ぜひ一緒に頼んでみてください。

 

このクラッシュナッツバーガーは、理事長の吉田尚代さんが2009年のバーガーフェスに合わせて、南部町のご当地バーガーとして開発しました。

どんな工夫があったのでしょう。

吉田さんの理念は「自然素材を使って、生活に役立つ物を自分の手でつくる」。

バーガーに使う材料も自然と身体にいい物ばかりになりました。

また若い世代やバーガー好きな方にも馴染みやすい工夫もしています。

パテに入っているフライドオニオンやバンズに塗るカシューナッツペーストは、ちょっぴりジャンク感を出すため。

バーガー好きもうなる”身体が喜ぶ”べジバーガーです。

調理に時間がかかる場合があるので、前日までに予約をすると安心です。

 

カフェメニューやテイクアウトも



自家製ミントジュースのほかに、コーヒーなどカフェメニューがあります。

レモンエキナセアは、大山町のエキナセアを使っています。

 

エキナセアとは、ネイティブアメリカンが薬草として用いたとされるハーブです。
花粉症やインフルエンザなど抗ウイルス効果についても研究されています。

バタフライピーソーダは、レモンを入れるとコバルトブルーから紫色に変化するおしゃれな飲み物です。

 

バタフライピーとは、抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富で、アンチエイジングに良いとされています。

 

おうちでも飲みたいという方は、ミント、エキナセア、バタフライピーのシロップを店頭とオンラインショップで購入できますよ。


クラッシュナッツバーガーもテイクアウトできますが、他のお弁当もあります。

全て玉ねぎドレッシングとサラダナッツが入ったサラダ付きです。

ガパオランチは、スパイスがきいて本格的。ご飯は玄米です。

 

グリーンカレーは、スパイスとココナッツミルクの風味がしっかりきいています。玄米ご飯です。

 

卵好きのオムライスは、鶏肉とグリンピースのチキンライスにトロっと半熟卵が2個分ものっています。

甘酸っぱいイチジクトマトソースがベストマッチ!

 

1日20個限定、絶品カレーパンもあります。

注文を受けてから揚げるので、サックサク!

タカキビとカシューナッツをメインにしたスパイシーなお味。

クラッシュナッツバーガーにも使われているタカキビとは、ビタミンB1やナイアシンが多く含まれ、糖質や脂質の代謝を助けると言われています。

韓国では「タカキビ餅を食べると厄除けになる、丈夫になる」という言い伝えがあるそうです。なんだか、縁起もいいようです。



テイクアウトして、ドライブもいいですね!

 

地元産を使ったからだ喜ぶお土産


自宅用にもぜひ買いたい、美味しい物があります。

 

南部町の季節のフルーツを使用したドライフルーツ。食物酵素を壊さないよう低温乾燥し、無添加砂糖不使用、オイルフリーで仕上げています。

 

里山ステイもできる


施設内のアウトドアガーデンでは、バーベキューや石窯ピザ体験もできます。

 

2024年2月、3月に南部町観光協会で企画した「なんぶ里山ステイ」の宿泊体験先として、ガーデンでアウトドア料理とテント泊体験を開催しました。

就学前〜中学生を含む、5組14名のモニター参加があり、”手ぶらキャンプ”を満喫。

日中は大山、夜は星空が楽しめます


お食事を石窯で提供し、テントで寝るというイベント。

二重のしっかりとしたテントの中には、地面から立ち上がっているハイコットと呼ばれるベットが置かれています。

 

電気毛布もつけ、−18℃対応の寝袋で寒さ対策は万全。

大好評だったということで、今後も続ける予定だそうです。

 

大自然を手ぶらで味わえる、贅沢ですね。

 

羊毛フェルトって、癒されるー



ノームの糸車は、障害を持つ方や引きこもりや心が疲れて療養している方の社会に向けての一歩を応援する場でもあります。

 

羊毛フェルトを活用し、パーツ式羊毛フェルトキット®Feltma®(フェルトマ)などを開発しています。

フェルトの良いところは、手を動かすことで無心になれること。

 

フェルトの作品を持ってみると、すっごいフカフカで癒されました。

立体的カメラカバーを作った事もあるそうです。

 

今では羊毛フェルト体験だけでなく、大山を望むガーデンで石釜ピザ体験などアウトドアも体験できます。

料理が好きな人、畑が得意な人などいろんな利用者さんがいるので、好きな事をやってもらおうと思ったらいろいろ増えたそうです。

「いろいろやっているね、と言われることがあるけれど、私の中では一つなんです。」と理事長の吉田さん。

それは大地のエネルギーいただいて、いろんな物を紡ぎ出すという事。

北欧の妖精である「ノーム」は自然の象徴として、「糸車」は紡ぐイメージで、店名「ノームの糸車」に表現されています。

 


自然にこだわるのは、自然に救われた体験が原点でした。

吉田さんは北海道えりも岬出身。

「低学年の頃から人間関係に疲れて、地面にひとり寝転んでは復活するような子どもだったんです。

大人になってからも心が疲れると、無意識に朝日を見ながら歩く。

朝日が登る瞬間は植物がざわつくのが分かり、それを感じると癒やされるという体感を何度も経験しました。

それで自然に関する物づくりがいいなと」。

吉田さんは防災士でもあり、火起こしやサバイバルにも取り組みむなど、自然に触れることが活動の軸にあります。


ノームの糸車は身体に美味しい食べ物に、目が喜ぶ景色があり、心がホッとする優しい場所です。