昆虫の生命力感じて 小枝さん、標本アート展 鳥取

 昆虫標本アーティストの小枝正和さん(52)=岡山県津山市=の個展が18日、鳥取市栄町のギャラリーそら(2階)で始まった。鳥取では初の展示会。世界中から採集した希少なチョウや昆虫の標本アート約80点が並んでいる。23日まで。

 2017年、生死をさまようほどの交通事故に遭った。不安や絶望で心が沈んでいた時に標本に出合い、厳しい自然の中で懸命に生きる昆虫たちの姿に感銘を受けたという。以来、生きる勇気を教えてくれた昆虫を使って生命力を表現するようになった。

 今展の注目は、美しくちりばめられたモルフォチョウの標本が目を引く新作「光陰」。白蝶貝(シロチョウガイ)と黒蝶貝(クロチョウガイ)を使って太陽と月を表し、人生にはいいことも悪いこともがあるが、自分の力で困難を乗り越えてほしいという願いを込めた。

 貴重な絶滅種の標本や山東昭子前参院議長公邸で展示されたアート作品なども公開。小枝さんは「作品を通して、どんなに苦しくても希望を捨てず前を向いてほしいと伝えたい」と力を込めた。

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