新緑が包む卯之葉神事 住吉大社

 大阪市住吉区の住吉大社(神武磐彦宮司)で9日、祭神・住吉大神の鎮座を記念する伝統行事「卯之葉(うのは)神事」が執り行われ、国内外の参拝者が神事や奉納舞楽などを見守った。

 毎年、卯の花(ウツギ)が咲く5月最初の「卯」の日に斎行。今年はコロナ禍による縮小などを経て4年ぶりに通常の次第に戻して行われた。

 第一本宮で行われた神事では白いウツギの花を装飾した神職が奉仕。参列者代表も神前にサカキではなくウツギの玉串をささげた。

 舞楽は天王寺楽所雅亮(がくそがりょう)会の舞人・楽人が「日本三舞台」の一つである石舞台(国重要文化財)で奉納。さわやかな新緑に包まれながら、慶賀の際に舞われることで知られる「萬歳楽(まんざいらく)」など数曲をみやびやかに披露し、復活した奉納行事を華やかに締めくくった。

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