大経大生がサンドイッチ販売 ゼミが地元企業とコラボ

 学生が地元企業とタッグを組んでサンドイッチの製造、販売に計画段階から関わり、学びに生かそうという取り組みを大阪市東淀川区の大阪経済大が進めている。マーケティングや経営の研究と同時に、企業にとっては地域活性化に向けた試みの一環。複数回にわたる販売会の成果を踏まえ、31日の学内販売を集大成に位置付ける。

 取り組むのは、情報社会学部の山本公平教授ゼミ。同大近くでタマゴサンド専門店「燦々堂」を運営する「ソレイユ」(同市東淀川区)と共同で、昨夏から企画を進めている。

 学生らは仕入れや価格設定に携わり、データ分析、広告のデザインなどを役割分担。昨年11月から今年1月のうち計3日間で学内販売したところ、クリームチーズソースを使った一番人気の「デビルサンド」など予定数が完売。ここから販売場所や時間、消費者の傾向など課題を抽出した。

 学生8人が出席した17日の発表会では、テーブルクロスのデザインをおしゃれにしたり、「いつもよりお得」「本日限り」などのフレーズを付け加えたりすることで引き合いが増えると報告。気候も考慮し、屋内での出張販売や仕入れ数を増やす案も示した。

 実習を通して、消費者には「おいしさだけでなく活動目的を伝えることも売り上げアップにつながると実感した」という成田千紘さん(21)。松下依世さん(21)は「売り上げは声かけで変わってくる。希少性をアピールしたい」と次回に期待を寄せている。

 燦々堂には「地域ぐるみで学生を応援」のコンセプトも。中井まひる社長(43)は「地域密着、社会貢献というブランディングにつながる貴重な経験だ」と取り組みの意義を強調している。

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