地震想定し安全確認 危険物取扱施設で合同訓練

 大阪市消防局(橋口博之局長)は6日、「危険物安全週間」(4~10日)にちなんだ「危険物取扱施設合同訓練」を、此花区の櫻島埠頭株式会社で実施した。同社のほか複数の事業所で構成する大阪北港地区共同防災組合の消防隊を含む約40人が参加。危険物を取り扱う事業所のさらなる防災意識高揚をはじめ、公民消防隊の相互連携を図った。

 訓練は、地震発生で屋外タンクの出火や危険物の漏えい、取り残された従業員がいるとの想定で開始。同社自衛消防隊による通報や初期消火のほか、同組合の各種消防車両が放水訓練に挑んだ。此花消防署(安東和光署長)のはしご車や化学車も到着し一斉放水を行う中、同署の救助隊がいち早く要救助者(ダミー人形)の救出に挑んだ。

 訓練後、講評に立った安東署長は、大阪・関西万博を控え、署員がより一丸となって多様化する災害対応に取り組んでいる現状にも触れ「自分の役割を一つ一つ確認しながら積み重ねることが大事。引き続き安全体制の確立と災害対応力の強化に取り組んでいただきたい」と呼びかけた。

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