潮騒 2023.7.1

 何もしていないのに体が汗でべたつき、少し動くだけで汗が流れる。昼の気温は30度を超え、夜の風は昼の暑さをはらむ。ついに熱帯夜の寝苦しさに耐えられず冷房を解禁。冷房は7月に入ってからと決めていたのだが◆このいやらしい暑さが9月まで続くと思うと気が重くなる。新型コロナウイルスの「第9波が始まった」可能性もあり、過去には夏にも流行が広がっているだけに警戒は必要なのだが、この暑さでマスク着用は勘弁願いたい◆嫌な夏を飛び越え、京都市京セラ美術館で“芸術の秋”を堪能した。6月27日から開催されている「ルーヴル美術館展 愛を描く」のメディア内覧会に参加。ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画が展示されている◆ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、ジェラール、シェフェールなど16世紀から19世紀半ばまで、西洋各国の主要画家の名画によって西洋社会における愛の概念がどのように表現されてきたのかをひもといている◆同館に入れば道中の暑さも忘れ、名画に触れながら快適な時間を過ごすことができる。青木淳館長は「久しぶりのルーヴル。大きな会場で作品を見られる」と来場を呼びかける。しばし暑さを忘れる面白い展覧会は9月24日まで。(松)

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