べっぴんさんじゃ宝恵駕籠 愛染祭 始まる 天王寺

 大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺支院・愛染(あいぜん)堂勝鬘(しょうまん)院(山岡武明住職)で30日、伝統行事の「愛染祭」が始まった。初日恒例の宝恵駕籠(ほえかご)パレードも行われ、数多い大阪の夏祭りのトップをにぎやかに飾った。2日まで。

 9人の「愛染娘」を乗せた宝恵駕籠パレードは天王寺公園のてんしばを出発。「愛染さんじゃ宝恵駕籠、べっぴんさんじゃ宝恵駕籠」のかけ声を響かせながら約1・5キロ北にある境内まで練り歩いた。

 境内では“愛染パラパラ”と呼ばれる同祭の時季特有の小雨が舞う中、担ぎ手衆が豪快なかご上げを披露。愛染娘はかごの上から国内外の参詣者に愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 今年は、諸事情で2018年から取りやめていた露店を部分的に復活。山岡住職は「将来の祭りのために、今を生きるわれわれがマナー向上などに努めながら歴史ある祭りを守っていきたい」と話した。午前10時~午後9時。

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