義景の一生たどる特別展 22日から、一乗谷朝倉氏遺跡博物館

 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡博物館は22日から、朝倉義景没後450年記念特別展「朝倉義景の一生」を開く。清水邦夫館長は「子ども向けのイベントや初めての夜間開館も予定している。ぜひご家族でお越しください」とPRする。9月3日まで。

 一乗谷朝倉氏遺跡の価値と魅力を発信する拠点として昨年10月にオープン。50年ほど前から発掘調査が始まり、これまでに170万点以上が出土し、そのうちの800点ほどを展示する。博物館建設の事前発掘調査で見つかった38メートル×5メートルの石敷遺構を間近で見たり、原寸で再現した朝倉当主の館(一部)や城下町の巨大ジオラマで当時の風情を感じたりすることができる。

 特別展では、5代100年にわたって栄華を極めた戦国大名、朝倉氏最後の当主・義景の一生に焦点を当て、義景が乱世を生きる中で会得した「列島を俯瞰(ふかん)する知略」を明らかにし、「新しい義景像」に迫る。

 関連行事として、大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する平山優さんによる講演「朝倉義景・武田信玄VS織田信長・徳川家康」(8月5日)▽県内の学芸員による連続講座「義景ゼミナール1」(7月22、23、29日、8月19、26、27日)▽義景をモチーフにした小物を工作するキッズミュージアム「義景ゼミナール2」(8月6、20日)など。夜間開館(午後9時まで)は8月19、20日。

 問い合わせは電話0776(41)7700、同館。

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