西川きよしが初の自伝 3年かけ切々とつづる 最愛の妻 ヘレンとの出会いも

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 お笑いコンビ「やすしきよし」で数々の笑芸界の賞を総なめにし、参議院議員歴3期18年、旭日重光章、文化功労者と前人未到の“お笑い界レジェンド”西川きよし(77)が初の自伝本「小さなことからコツコツと」(文芸春秋)を出した。また全国ツアー「西川きよしのプレミアム大感謝祭」が7月からスタートしたことから取材会見。ゲストとして吉本のお笑いタレントの後輩、ケンドーコバヤシ(51)とお笑いコンビ「ミキ」が駆け付けた。

 高知県出身の西川は、小学2年生の時に夜逃げ同然で大阪市に移り住み、8歳からさまざまなアルバイトで家計を助けた。中学卒業後、いったんは好きな自動車整備の仕事に就いたが、金持ちになりたくて芸能界に転身し、喜劇役者・石井均へ弟子入り。吉本新喜劇の端役からスタートし、新喜劇同期生で「ヘレン杉本」の名で既にスターだった妻のヘレン(76)と結婚。一念発起して、漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」で大スターになった。

 芸能生活60周年の節目で企画された自伝は「3年かかりました…、ホンマ難しい!」と絶句。議員時代に老人福祉をライフワークにしていたことから「ここでハッキリ申し上げておきます。もしこの本が売れたら、印税は全部寄付させて頂きたい」と深々と頭を下げた。

 同書では、結婚し57年になるヘレンとの出会いも切々とつづった。最愛の伴侶を「最も大事な存在、全然頭上がらへん」とキッパリ。既に全編を読破したケンコバは「芸人としては何日か先輩に当たり“ヘレンさん”だった関係を、意を決して“ヘレン”と呼ぶようになるくだりは、今の女子高生でも読んだら泣けますよ!」と太鼓判。最後に章「ヘレン江」について、「あれはラブレターに近い」とバラし、西川は大きな目をむいてキョロキョロと恐縮。

 今月2日に77歳喜寿を迎え、8日から新たな全国ツアーが高知県立県民文化ホールからスタートしたばかり。月2、3カ所のペースで「これまで行けなかった地へドンドン出向かせて頂きたい」と語り、毎回異なる中堅・若手のお笑いコンビ数組と共に約1年かけて各地を訪れる計画。

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