めだかが傘寿座長に 9月、NGKで記念公演 「80の壁は厚かったけど…」

 7月に80歳の誕生日を迎え、吉本新喜劇の池乃めだかが、9月19日から1週間「池乃めだか傘寿記念公演」としてなんばグランド花月(NGK)で座長公演を開催。司会進行を努める酒井藍座長(36)に呼び込まれ、末成映薫(76)と共に登場。島田一の介(73)、Mr.オクレ(70)が誕生日ケーキを持って登場。めだかは、ろうそくを吹き消すと「80の壁は厚い。80までは持たんと思っていた」と会心の笑み。

 守口市出身のめだかは、中学卒業後地元での工場勤めを辞め、23歳で芸能界入り。漫才コンビなどをへて新喜劇入りし、149センチの小柄な体を生かし間寛平と組んだ“猿とネコ”のギャグでブレーク。座長卒業後も新喜劇に留まり“ちっちゃいオッサン”の異名で、元気に脇を固めている。

 長持ちのこつとしてめだかは「な~んにもない。考えたら今まで努力したことない。流れに任せて生きてきただけ」とひゅうひょう。付き合いの長い末成は「初めて会った時から存在そのものがギャグ。しゃべらんかて居るだけで面白い。もちろん、しゃべったらもっと面白い。喜劇をするために生まれてきた人」と感嘆の声。酒井も「お芝居を崩さずに、突然笑いを取る姿がカッコいい」と尊敬のまなざし。めだかは「ありがたい言葉やけど、照れるなぁ」と笑顔を浮かべた。

 久々の座長を最年長で演じることについて「今までやってきたことをやるだけ。やっぱり物語がある芝居で笑い取りたい。“何でもエェから笑いを取る”というのは好きやないし、でけへん。例えば、相手がセリフ間違えた時“間違えたやろ!”とか言うて、芝居を離れてツッコんで笑いを取るのはズルい。そんなことしたら誰でも笑い取れる」と持論。

 岡八朗(享年67歳)や花紀京(同78歳)らの大先輩を思い浮かべながら、「ここまできたら、もうこれしかないし…。新喜劇に骨埋ずめます」とめだか。聞いていた末成は「まずは85までは絶対頑張ってね」と激励。めだかは「短いなぁ~、90まで頑張るよ」と新たな目標を掲げたものの「やっぱりシンドイな」とすぐに撤回する一幕も。

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