村上隆さん最大級作品 国立国際美術館で初公開

 国立国際美術館(大阪市北区)は昨年初収蔵した村上隆さんの絵画作品「727 FATMAN LITTLE BOY」(2017年)を初公開している。1996年以来制作してきた代表的シリーズ「727」のうちの一点で、国内に所蔵される村上作品としては最大級のものになる。9月10日まで。

 昨年度の新収蔵品を紹介しながら、1980年代から2010年代までの美術を幅広く展覧する「コレクション1 80/90/00/10」。「727 FATMAN LITTLE BOY」のほか、東京国立近代美術館所蔵および寄託となる村上さんの初期作品5点も合わせて展示。

 また、同じく昨年度収蔵した西山美なコさんの絵画作品、乗り物をモチーフにした國府理さんの初期作品、国内では初の美術館コレクションとなったドイツのアストリッド・クラインさんの写真作品、2010年の個展「束芋:断面の世代」を機に収蔵した束芋さんの映像インスタレーション、18年開催の「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展を経て収蔵が実現した中原浩大さんの絵画インスタレーションなど、合わせて約60点を展示する。

 地下2階展示室。午前10時~午後5時(金・土曜は8時)。月曜休館。問い合わせは電話06(6447)4680、同館。

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