大阪ニュース

カジノ反対 多彩な視点 夢洲防災や環境問題 市民集会

2019年10月23日

 大阪へのカジノ誘致に反対する市民集会とパレード「カジノあかん!夢洲(ゆめしま)あぶない!」(実行委主催)が22日、大阪市中央区の府立労働センター(エルおおさか)で開催され、市民ら約800人が参加した。神戸大名誉教授の田結庄(たいのしょう)良昭氏が、2025年大阪・関西万博の開催地に決まり、大阪府・市がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を進める大阪湾の人工島・夢洲の危険性について講演した。

会場で「カジノあかん」のビラを掲げる参加者=22日、大阪市中央区のエルおおさか

 田結庄氏は夢洲に対する津波の想定について「大阪市は津波の高さ5・1メートル、地盤は9・1メートルで4メートルの余裕があるとするが、護岸は6・5メートルで余裕は1・4メートルしかなく、液状化で3メートル沈下する。(津波は)護岸を軽く超え、時速60キロくらいで100キロメートル幅が押し寄せる」として護岸沈下を考慮すべきだと指摘。

 液状化についても、同市の「夢洲の盛り土は粘性土が多く、液状化しない」という説明に対し、粘土からレキまで幅広い粒子からなる神戸市のポートアイランドの液状化を例示。「液状化するとインフラが壊れるので、何カ月間も入ることも出ることもできない」と警鐘を鳴らすとともに、重さで沈下する圧密沈下や周期数秒の長周期地震動、津波火災などへの対策の必要性も説いた。

 また、各市民団体の代表者らがギャンブル依存症の問題に加え、絶滅危惧種の鳥「コアジサシ」の生息地や物流拠点としての夢洲の重要性、夢洲の環境アセスなどについて問題提起。集会後は、参加した市民らが同市北区の扇町公園までパレードを行い、カジノ反対を訴えた。


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