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人気漫画とコラボ 海外限定 振り袖発売

2020年1月16日

 着物のインターネット販売を中心に、「千kimono」(大阪市北区)と「Pano舞」(那覇市)の実店舗2店を運営するQP(大阪市東住吉区)が、欧米を主に海外販売限定で人気漫画「ドラゴンボール」とコラボレーションした振り袖を発売した。守屋祐史社長(53)は「今までになかった取り組み。衰退が進む和装業界の起爆剤になれば」と今後の展開を見据える。

ドラゴンボールとコラボした振り袖(提供)

 「ヨーロッパの人は日本のアニメが好き。組み合わせれば面白い」(守屋社長)と2年前に企画を立ち上げた。アニメとのコラボ浴衣の販売実績はあったものの、振り袖は初めて。同業からの反発もあったが、守屋社長は「今のままでは駄目。新しい物を展開していく」と制作を始めた。

 制作に入ってからは苦難の連続。当初から携わってきた企画・広報担当の是常志穂さん(25)は「監修が厳しく、色やにじみ、配置や線の太さなど細かい注文が非常に多かった。やりとりにかなりの時間を要した」と振り返る。

 予定を大幅に過ぎ100着以上の失敗作を出しながらも、メード・イン・ジャパンでようやく振り袖、帯、帯揚げ、半襟の完成にこぎ着けた。日本では販売できないため、海外向けにホームページを制作。守屋社長は「反響は上々」と言う。

 デザインは「フリーザ復活」「宇宙サバイバル」「未来トランクス」の3種類あり、それぞれ限定100着を用意。7月にはフランスで行われるジャパンエキスポでファッションショーを予定している。

 守屋社長は「外国の人は着物を見て楽しむ。着てもらうにはまだまだハードルが高い。飾ってもらうのがメインになる」と話し、是常さんは「広げた時に一枚の世界観になるようにこだわった」と細部にまで神経を配り続けた。

 日本での販売はできないが逆輸入は可能で、是常さんは「来年の成人式でこの着物に出合えればうれしい」と話す。守屋社長は「別のキャラクターも三つ、四つ進行中」と明かし、今後のさらなる展開に期待する。


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