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テレビでインターネット 操作性これで向上

2020年1月27日

 インターネットを介したサービスが充実し、動画サイトなども人気を博す中、テレビ画面で利用する手段が多様化し、操作性にもこだわる動きが出ている。単純にチャンネルをかえるだけではないため、検索語彙(ごい)の入力や、複数の画面の移動で利便性を向上させている。スマートフォンが普及した社会環境で、子どもの近視の増加を懸念する声もある中、一定距離離れて大画面を見るテレビでの視聴を「予防策の一つに」との指摘もある。

レバー部分やネット画面の切り替えなど操作性を追求したリモコン=大阪市北区のフェンリル

 総務省の通信利用動向調査では、ネット利用に使う機器で最も多いのは、2018年9月末時点でスマホの59・5%。一方で、割合は低いものの、テレビも6・5%と一定割合を確保しながら推移している。

■使いやすさ楽しんで

 テレビでの利用を巡っては、ネットに接続できる環境が整っていれば、対応可能なテレビやゲーム機がある一方で、対応していなくても、専用端末をテレビに差し込むと利用できる商品を、米IT大手のグーグルやアマゾンなどが販売している。

 利用する際のリモコンの操作性では、各社が工夫。音声認識機能が充実していたり、スマホをそのままリモコン代わりに使えたりする種類がある。

 大阪では、ソフトウエア開発会社「フェンリル」(大阪市)が、「CCC AIR」(東京都)の販売する専用端末の操作性向上で連携。ネットの複数の画面を開いたまま切り替えやすくしたり、ポインターのように画面に目印を出し、レバー部分を使って素早く操作できるようにした。

 機能性が評価されるインターネットブラウザー「スレイプニール」の開発成果を生かしており、デザインを担当したフェンリルの松野紘明課長は「使い勝手の良さを楽しんでもらえれば」と呼び掛けている。

■目の負担減らす

 インターネット経由の動画視聴などについて、テレビ画面で見るのは、スマホに比べ、目の負担が少ないとの意見も出ている。

 スマホの普及といった社会環境の変化に伴い、子どもが目を酷使するケースが増え、近年、近視の進行が低年齢化している。遠くのものが見えにくくなる近視は、距離の近い同じものを長い時間見続けると進行しやすいとされる。そこで、手元ではなく、離れて見られるテレビの有効性が浮かび上がる。

 子どもの現状に詳しい中島眼科クリニック(豊中市)の中島伸子院長は「休憩が原則だが、自宅内での媒体の変更が、目の負担を減らすための手段の一つになるのでは」と指摘している。


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