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AIを駅案内に活用 実証実験、駅員の負担軽減へ

2020年4月3日

 関西の鉄道会社が、人工知能(AI)を搭載したロボットによる、電車の乗り換えや、駅周辺の観光スポットなどを案内する実証実験に取り組んでいる。多様化するニーズに迅速に応え、快適な駅の利用につなげる。

JR大阪駅に設置されたAIロボットは空間に映像が浮かび上がる=大阪市北区

 JR西日本は、2023年春の開業を目指して整備を進めている「うめきた(大阪)地下駅」でのサービス提供を目標に、「AI駅案内ロボット」の実証実験を、JR大阪駅桜橋口改札近くで3月下旬に始めた。

 駅員の制服をモチーフにした衣装をまとったオリジナルキャラクターのAIアシスタント「AyumI(歩夢(あゆみ))」が、AIを搭載したボックス内の空間に浮かび上がり、乗客らの質問に答える。

 反射板にモニターから映像が映し出され、反射された映像が特殊なガラスに投影されることで、空間に映像が浮かび上がる技術を活用している。駅の利用客の目を引き、興味を持ってもらう狙いもある。

 JR大阪駅周辺の施設のほか、乗り換えや乗り場の案内、あいさつや時間を尋ねる簡単な会話など、約200種類の案内を多言語で行う。同駅周辺に集まる、ホテルの送迎バスの乗り場に関する質問にも答える。

 回答の満足度調査を行うことで実際のニーズも把握する。実験は7月ごろまで続け、結果を検証しながら、ほかの駅での設置も視野に入れる。

 JR西日本機械科の石井俊英さんは「駅を訪れる人にワクワクしてもらい、駅に行ってみたいと思ってもらえるようなサービスにしたい」と意気込む。

 近畿日本鉄道は、AIを活用したデジタルサイネージを、大阪難波駅や近鉄名古屋駅など6駅に設置し、乗り換えや駅周辺の案内などの問い合わせに、多言語で対応する実証実験を2月下旬から取り組んでいる。

 増加するインバウンド(訪日外国人客)へのスムーズな案内につなげ、外国語対応する駅員の負担を軽減する狙いがある。

 画面に表示される案内に従って、タッチパネルを操作する方法と、近鉄の駅員の制服を着たAIのキャラクター「AIさくらさん」と、会話しながら必要な情報を得る方法がある。


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