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コロナ悪質商法に注意 大阪府消費生活センター 相談急増中

2020年4月16日

 「○○市コロナ対策室です。助成金をお配りしています。つきましてはキャッシュカードまたは銀行口座の番号を教えてください」−。新型コロナウイルスに便乗した悪質商法として、国民生活センターがホームページに載せた事例の一つだ。国内初の感染者が確認された1月16日以降、全国の消費生活センターに寄せられたコロナ感染拡大に絡む相談は先週1万1千件に達した。このうちの千件余りが大阪だ。緊急事態宣言の対象地区になり、外出自粛が一層求められる環境に置かれているだけに、大阪府消費生活センターは「一人で悩まず相談してほしい」と呼び掛けている。

電話対応する大阪府消費生活センターの相談員=大阪市住之江区
各市町村消費生活相談窓口一覧

 コロナを口実にした悪質商法は、大阪府内でも見受けられた。大阪府消費生活センターが3月下旬に受け付けた相談はこうだ。

 「公的機関のようなところから携帯電話に連絡があり、『お宅の付近で新型コロナが流行しているので、調査のため無料で訪問します』という内容だった。不審だったので断った」

 この相談に対し、消費生活相談員は「コロナにかこつけ、便乗した訪問販売の可能性があるため、きっぱりお断りしてください」とアドバイスしたという。

 今後、コロナの緊急経済対策による1世帯30万円の現金給付の受け取りが始まれば、「還付金詐欺」のような犯罪にも注意が必要だ。社会問題になった従来の還付金詐欺は、自治体職員などを名乗り、医療費の還付などに必要な手続きを装って、現金自動預払機(ATM)を操作させ、「口座間送金」によって振り込ませるものだ。こうした手口が、コロナに便乗して起こる可能性もある。

 とはいえ、コロナの厄介なところは、終息が見通せず、外出自粛で自宅にこもり続けなければいけないことだ。精神的に不安定になっているところをつけ込まれるリスクは高い。それだに、大阪府消費生活センターは「一人で悩まず相談してほしい」と強調している。

    ×    ×    

 大阪府内には各市町村に消費生活相談窓口があり、平日の日中に電話応対している=表参照。局番なしの消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すれば、最寄りの窓口が案内される。

【国民生活センターが公表した新型コロナウイルス関連の手口】

事例1       

 「○○市コロナ対策室です。このたびは新型コロナウイルス感染のことで、大変ご心配をおかけしています。市では、助成金をお配りしています。お子さま1人当たり3万円です。つきましてはキャッシュカードまたは銀行口座の番号を教えてください」という電話がかかってきた。被害に遭っていないが、不審だ。(女性)

□アドバイス          

 新型コロナウイルス対策に便乗し、市役所などの公的機関や携帯電話会社などになりすまして、個人情報や口座情報を詐取しようとする相談が見られます。電話やメールで「助成金があるので個人情報や口座情報を教えてほしい」と言われたら、詐欺の疑いがあります。こうした電話はすぐに切り、メールは無視してください。

事例2       

 自宅に突然「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている可能性がある。混ざっていた場合はろ過する必要がある。今からウイルスが混ざっているか調査に行くので、お宅の場所を教えてほしい」と電話があった。おかしいと思ったので、自宅の場所は教えず、はっきり断った。(70代女性)

□アドバイス          

 水道水については、各自治体などが国の法令に従い、適切に塩素消毒を実施するとともに、国が定める水道水基準に従い、安全な水を供給しています。根拠のない話には、絶対に耳を貸さないようにしましょう。

事例3       

 突然自宅を訪問してきた業者から「新型コロナウイルスの影響で中国の経済がガタガタになっている。金の相場が上がることは間違いない。今申し込めば、高騰する前の金額で金を買う枠が当たるかもしれないから、すぐに申し込んだ方が良い」と勧誘された。業者の話は事実か。(80代男性)

□アドバイス          

 新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動への影響を口実にして、「金の相場が上がることは間違いない」など、怪しい投資を勧誘されたという相談が寄せられています。話に少しでも怪しいと思うところがあったら、その場できっぱりと断り、絶対にお金を支払ったり、契約したりしないようにしましょう。

事例4       

 「あまり大きな声では話せない内容だ」と言って、知らない事業者が2人自宅に来た。「新型コロナウイルスの件で、保健所から依頼されて来た。自宅で検査ができる商品があり、海外ではブームになっている。本来50万円するところ、今回特別に選ばれた方に10万円で販売する」と言われ、近隣で契約したという人のリストも見せられた。不審だったので私は契約していないが、詐欺ではないか。(70代男性)□アドバイス          

 新型コロナウイルスに便乗した悪質な勧誘を行う業者には耳を貸さないようにしましょう。今後、新たな手口の勧誘が行われる可能性があります。少しでもおかしいと感じたら早めにご相談ください。


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