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オンライン保育注目 動画で踊りや遊び届ける

2020年5月24日

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、幼稚園や保育園に通えない園児たちに、保育士らが動画で踊りや遊びを呼び掛ける「オンライン保育」の注目が高まっている。通常の保育体制でも園の行事の動画配信に活用するなど、活用の可能性が広がっている。

動画を撮影する追手門学院幼稚園の職員ら(同園提供)

 教育向けアプリ開発などのスマートエデュケーション(東京都品川区)は今月1日から、園で撮影した動画を手軽に配信できる動画配信サービス「おうちえん」を、全国の幼稚園や保育園へ無料提供している。18日時点で、全国の約720園が利用している。

 おうちえんは、スマートフォンやタブレット端末で撮影した映像を、アプリなどで加工して、専用サイトにアップロードする。各家庭に割り当てられたパスワードを入力することで、園児たちは自分が登園している園の動画を、自宅で閲覧することができる。

 追手門学院幼稚園(豊中市新千里南町1丁目)は、4月中旬に導入を決めた。5月から動画を公開し、50本以上の動画をアップロードしている。

 同園は約400人の園児が在籍。3〜5歳で保育の必要はない「1号認定」は、3月初旬から臨時休園していた。

 おうちえんを活用し、職員らはダンスや歌、絵本の読み聞かせ、工作などの動画を作成。保護者らの反応は好評で、再生回数が千回を超えた動画もある。

 同園の田中真一副園長は「先生たちが楽しんでいるのが、画面を通じて伝わっていた」と手応えを感じている。

 同社は今後、おうちえんにライブ配信機能を追加する予定だ。多くの人が集まるのを避けるため、運動会や生活発表会の中継、オンライン懇談への活用などが期待されている。

 同園は今月18日から、ほぼ通常の保育体制に戻った。コロナ禍以前の状況に戻ってもおうちえんを継続する予定で、園の行事だけでなく、日常生活の配信も検討している。

 田中副園長は「保護者のニーズをくみ取りながら、保育を補完するシステムとして活用し、より充実した保育につなげたい」と期待を寄せた。


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