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お年寄り「塗り絵」楽しむ 福祉施設に下絵提供

2020年7月4日

 大阪市内の介護福祉士養成校が、福祉施設の入居者向けに「塗り絵」の下絵を提供するサービスを始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出やレクリエーション活動の自粛が続く中、漫画・イラスト教室の協力を得て季節の草花や幾何学模様、人気アニメキャクターを題材にした下絵を用意。幼少期に戻ったような懐かしさがある塗り絵が、高齢者を楽しませている。

塗り絵を楽しむ入居者ら=3日、守口市の大阪ゆうゆうの里
堀江アートスクールの生徒が作成した塗り絵の下絵

 近畿社会福祉専門学校(大阪市都島区)が、疫病退散の象徴として注目を集める妖怪「アマビエ」の塗り絵を各施設に送ったところ、好評だったため、堀江アートスクール(同市西区)の生徒が作成した人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のキャラクターを模した作品をはじめ、個性的な塗り絵の下絵を継続的に提供することにした。

 塗り絵の活用を始めた大阪ゆうゆうの里(守口市)では3日、入居する80〜90代の女性3人が色鉛筆を走らせた。

 「子どもの頃、おもちゃは無かった。塗り絵ぐらいしか無かった」と振り返り、「塗り絵には規則がなく自由に思うようにできる」と楽しんだ。堀江アートスクール塾長の伊藤曦琳(シーリン)さん(37)は「認知症予防やリラックス効果がある」と、塗り絵の利点を説明していた。

 塗り絵の下絵は、近畿社会福祉専門学校ホームページでダウンロードでき、理事長の鉄村俊夫さん(77)は「施設の入居者、職員の輪が広がれば」と期待している。


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