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ネットで仕事 疑似体験 大阪の企業とNPO法人連携

2020年8月29日

 学生を対象に、インターネット上で仕事の疑似体験ができるサービスを大阪の企業とNPO法人が連携してスタートする。新型コロナウイルス感染拡大で就業体験の機会が減少し、早期離職といった問題が深刻化するのを懸念。動画の視聴コーナーをはじめ、実際の仕事を想定した業務を体験したり、企業から与えられる課題に取り組んだりする三つのコンテンツを用意し、「社会へ巣立つ前の準備ツール」として広めたい考えだ。

インターネット上で仕事について理解を深められるようにしたサイト「オンラインしごと体験」

 働きづらさがある若者や障害者の就職支援会社「エンカレッジ」と、学生向け就業体験プログラムを手掛けるNPO法人「JAE(ジャイー)」が共同で企画した。

 同社によると、コロナ禍で就業体験の機会が減少。仕事への具体的なイメージを持てないまま就職活動に臨んだ学生が、入社後に自身の思いと違って早期離職するミスマッチの発生を懸念しているという。

 そこで、企業が直接受け入れをしなくても、時間や場所に縛られずに仕事を体験できる仕組みをつくろうと「オンラインしごと体験」を開発した。

 動画の配信「しごとインタビュー」では、さまざまな現場で働く人のインタビューを紹介。業務の内容ややりがいをはじめ、仕事を選んだ理由などを知ることができる。

 疑似的な業務体験では、スナック菓子の原材料の仕入れや海外の取引先データの入力、契約書の間違い探しなど、30分から何時間もかかるものまで、興味のある職種や試したい技能を検索して体験できる。

 企業から実際に仕事を与えられる「オンラインインターン」も充実させていく方針。段階的に仕事について知り、体験できるようにした形だ。

 サービスは、大学などの教育機関で、就職支援などでの活用も想定。学生の技能や適性を把握するツールになるとみている。企業には、課題提供などを通して、会社の存在を周知するきっかけにもしてもらいたい意向だ。

 9月1日からサイトの運用を開始。学生は無料で登録できる。同9日には、学生や大学関係者らを対象にオンライン上で説明会を開く。

 エンカレッジの窪貴志社長は「学生が一度は登録し、オンラインで仕事を体験することが当たり前の世界観を実現したい」と意欲を示している。


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