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夏場でも保線作業 JR西、高性能機を公開

2020年9月16日

 JR西日本は15日、新製の高性能保線機械「マルチプルタイタンパ」を、京都市向日市の吹田総合車両所京都支所で報道陣に公開した。バラスト(敷石)を締める「安定化装置」を追加搭載した車両で、これまで作業が難しかった夏場でも稼働できるようにした。

レールのゆがみを直す新製マルチプルタイタンパ=15日、京都府向日市
レールを持ち上げて動かし、バラストを突き固める装置部分=15日、京都府向日市

 タイタンパは、列車の走行に伴うレールのゆがみを修正する機械。暑さでレールが膨張する夏場の作業は避け、基本的に10月〜翌年5月に集中して行っていた。

 安定化装置は、レール自体を振動させ作業で緩んだバラストを締めることができる。列車本体に組み込むのは国内で初めて。JR西では労働人口の不足を見据えた労働環境改善に取り組んでおり、機械の導入でピーク月の作業回数を約3割減らせるという。

 車両は、夜間でも目立つ黄色とJR西カラーの青を基調としたスタイリッシュな配色。今年11月から運用を開始し、22年度末までに9編成の投入を予定している。投資総額は約63億円。

 JR西施設部の田淵剛課長は「保線の現場は、労働者からすると過酷な状況にある。できる限り夜の仕事も機械を使いながらコンパクトにし、土日の仕事も減らせるようトライしていきたい」と話した。


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