山岳雑誌「山と渓谷」を発行する山と渓谷社(東京)と日本山岳遺産基金は、本年度の「日本山岳遺産」に大阪、奈良両府県にまたがる金剛山を選んだ。全国で4カ所を決定している。府内での認定は初。保全のための助成金や、同社媒体を活用した広報による支援がある。
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大阪、奈良両府県にまたがる金剛山の山頂付近=昨年3月 |
基金は、日本の山が持つ豊かな自然、文化を次世代に継承しようと、2010年に同社が設立。「次世代育成」「山岳環境保全」「安全登山啓発」という三つを活動指針にしており、これまで35の山岳エリアと活動団体を認定している。
金剛山は、金剛生駒紀泉国定公園の最高峰で、標高1125メートル。日本二百名山の一つでもある。絶滅危惧種を含む多様な自然が残り、古事記や日本書紀にも記載がある。文化庁の日本遺産にも認定されている。
基金によると、認定団体である金剛錬成会の登山道修復などの活動を評価。1996年に設置した山頂の公衆トイレは、会員が交代で清掃している。
このほか、本年度の認定地と認定団体は、鋸山(千葉)・金谷ストーンコミュニティー▽信越トレイル(長野・新潟)・NPO法人信越トレイルクラブ▽山王山(長崎)・新上五島町荒川郷。
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