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「大阪のファン増やしたい」 在阪大学生らガイド役

2020年11月26日

 旅行大手JTBと大阪観光局は、新型コロナ禍後の社会を見据え、共同で教育旅行の企画「大阪B&Sプロジェクト」に取り組む。発表された旅行プログラムの概要は、修学旅行などで大阪を訪れた国内外の若者を対象に、在阪の大学生や留学生がツアーガイド役を務めるという内容。業界が苦境に立たされる中、関係者は収束後を見据え「大阪のファンを増やしたい」と期待を寄せる。

「大阪B&Sプロジェクト」の体験型プログラムのイメージ(JTB提供)

 プロジェクト内の「B&S」は、「ブラザーズ・アンド・シスターズ」の略で、大学生や留学生がツアーガイド役を務め、若者が兄弟姉妹のように交流しながら、道頓堀や新世界などの観光地を巡る体験型プログラムとした。訪日外国人の消費がストップする中、大阪に修学旅行生を呼び込む「原点回帰」を狙う。

 企画を通じ、中高生がまちの魅力を肌で感じ、大阪で「学びたい」「働きたい」との動機付けを目指す。ガイド自身も歴史や文化への理解を深め、旅行者に伝えるコミュニケーション能力を磨くことが、キャリア教育にもつながるという考え。

 吉本興業とのタイアップも企画しており、若手芸人が地元をガイド。お笑いの舞台観劇を組み込みながら、大阪の芸能文化を発信する。

 JTBの北村豪・関西広域代表は、24日の大阪観光局定例会見で「何でも相談し、一緒にまち歩きを堪能できるソフトなプログラム。大阪で遊び、学び、働きたいという動機付けになり、交流人口の拡大も期待できる」と展望した。

 12月14日から学校や旅行会社から予約を受け付け、来年5月から開始する予定。当面の対象は国内で、21年度に3500人、23年度は8500人の受け入れを目指す。

 大阪市は政府の観光振興策「Go To トラベル」の対象から除外されるなど、業界は苦境が続く。溝畑宏理事長は「一定のブレーキはやむを得ない。しっかりとリスクヘッジし、経済再生に向けて取り組む」と理解を示した。


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