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空き駐車場で移動販売 アキッパ 実証実験

2021年1月9日

 駐車場予約アプリ運営の「アキッパ」(大阪市浪速区)は、駐車場所有者の許諾が取れたスペースで、移動販売車が飲食品を販売できるように準備を進めている。すでに大阪と東京で実証実験を実施。早ければ1月中旬にも参加事業者の規模を拡大する。新型コロナウイルス対策の影響で、経営が圧迫される飲食店などにサービス提供の機会を創出。家での時間を充実させたい消費者のニーズに応える考えだ。

空き駐車場を活用し、移動販売車による飲食品販売を展開した実証実験=大阪市浪速区

 アキッパは、駐車場が3密回避に役立つ点に着目。2020年4月から各事業者と連携し、野菜の直売の機会などを用意してきた。年末には、新型コロナ「第3波」の中で自治体から営業時間の短縮要請なども出る中、飲食関係者から出店場所の相談が相次いでいたのを踏まえて企画した。

 同社の利用規約では、駐車以外の目的での利用を禁止し、現状のサービスでは駐車場での物販はできないため、個別に駐車場所有者に確認。12月には、大阪と東京で利用許可が取れた計2カ所で計2事業者が実証実験に臨んだ。

 大阪では、大阪市浪速区の駐車場で、飲食店運営「カラビナフードワークス」が、移動販売車でパスタや肉料理などを提供。担当者の田中康晴さんは「定期的に同じ場所や時間で続け、周辺への認知ができれば今後の展開も十分に考えられる」と分析していた。

 アキッパによると、通りがかりの購入者からは、外食の機会が減り、持ち帰りの品は同じような物になるため、多彩な品が楽しめる機会を増やしてほしいといった要望もあったという。

 今後の展開で鍵となるのは出店場所。飲食事業者からは、オフィス街や駅、スタジアム周辺などが実施可能になることへの期待が寄せられた。

 実証実験の参加事業者については、別の場所も含めて継続的に実施していく方向で検討中。それ以外の飲食事業者への駐車場提供は、最短で1月中旬を目指して準備している。

 現段階では、駐車場所有者に連絡し、利用許可を取ってから実施するという過程だが、将来的には、人を介さず、アキッパのサイト上だけで完結するシステムを構想しているという。

 責任者の田中大貴さんは「新型コロナ禍で切実な問い合わせをいただいており、スピード感を持って対応したい」と意欲を示している。


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