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一人親家庭の自立支援 住居から就労まで一貫

2021年2月6日

 保育所運営と人材紹介を手掛ける「アニモ」(大阪市中央区)は、新型コロナウイルス禍で深刻な貧困状態にある一人親家庭を対象に、2年間にわたって生活や就業を一貫して支援するプログラム「ママのこれから」を始めた。0〜2歳の子どもがいる全国のシングルマザーが対象で、住居をはじめ保育所や働き口を同時に用意。資格取得も促し、期間終了後も自立して生活できる環境づくりを後押しする。

専用サイトを示し、プログラムの活用を呼び掛ける橋本社長=大阪市中央区

 女性のキャリア形成を支援してきた同社は昨年8、9月、全国の一人親家庭を対象に「現在、生活の中で不安に思うこと」をインターネット上で調査(複数回答)。有効回答157人のうち、「収入や費用の金銭面」が最多の32%で、次いで「今後のキャリア」▽「育児・保育所探し」▽「住居」−と続いた。

 キャリアを築きたくても保育所探しに苦労したり、働いても貯蓄ができないなどの問題を踏まえ、1カ所で全てを網羅して支援できる仕組みが必要と考えてプログラムを企画。

 府内を中心に企業主導型保育所の運営を受託し、人材派遣なども行う自社事業を有効活用しながら、必要な資金は、インターネット上のクラウドファンディングで募って支援体制を整えた。

 プログラムの対象者は、保育所を見つけるのが特に難しい子どもの年齢に焦点を当てた。面談を経て参加が決まった対象者は、住居や勤務地、保育所を大阪府内とする。

 引っ越し費用は同社が負担。大型家電付きの住居を用意し、保育所に子どもを預けられるようにするとともに、協力企業への派遣という形で働いてもらう。住居と保育所、職場が近くなるように配慮し、自社社員扱いとして家賃や保育料の支援なども行う。

 また、自社のビジネススクール事業では、各種資格の取得支援をしているため、参加者には無料で提供。関係企業・団体との連携で、メンタルヘルスやライフプランの相談もできるという。今春に40人程度受け入れる方針。専用ホームページ「ママのこれから」から申し込める。

 橋本典子社長は、自身が子育てとキャリア形成の両立で悩んだ経験を踏まえて起業しており、プログラムを通して「母親も子どもも物心両面で豊かな生活を送り、夢を見られる。そんな社会を実現していきたい」と意欲を示している。


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