大阪国際児童文学振興財団はチェコ語翻訳家の木村有子さんによる国際講演会「チェコの子どもの本 いま・むかし」をオンラインで行った。木村さんは幼少期に触れた本や、翻訳家として関わってきた作家らを紹介しながら、チェコで読み継がれている子どもの本の魅力を語った。
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原書などを紹介しながらオンラインで講演する木村有子さん |
国と民間が協力して子どもの体験・読書活動などを応援し子どもの健全育成の手助けをする「子どもゆめ基金」の助成のもと実施。参加者各自でのビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」視聴のほか、府立中央図書館にも視聴場所を設けた。
木村さんは東京出身で、1970年代初めに当時のチェコスロバキアの小学校に通学。80年代半ばにプラハのカレル大、90年代初めにドイツのフランクフルト大、ベルリン自由大のスラヴ学科で学ぶ。
講演会では、チェコの2大昔話収集家として、作家のカレル・ヤロミール・エルベン(1811〜70年)とボジェナ・ニェムツォヴァー(20〜62年)を挙げたほか、「長い長いお医者さんの話」などの代表作があり、「あまりにも多才」と評するカレル・チャペック(90〜1938年)や、その兄で「こいぬとこねこのおかしな話」などのヨゼフ・チャペック(1887〜1945年)らを紹介した。
アニメーション作家で絵本作家のズデネック・ミレル(21〜2011年)の「もぐらくんの絵本」シリーズは初めて翻訳した本で「チェコでは今でも絶大な人気がある」といい、チェコ系の宇宙飛行士がもぐらくんのぬいぐるみを宇宙に連れて行き、それを持ってミレルさんを訪れた逸話などを披露した。
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