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JR西 サーモン養殖に参入 大起水産の店舗で販売

2021年4月10日

 JR西日本が、ギンザケなどの養殖を営む鳥取県倉吉市の小泉川養魚場と連携し、サーモンの陸上養殖事業に乗り出した。ブランド名は“クラウンサーモン”。大阪府内を中心に回転寿司(すし)店などを展開する大起水産(本社・堺市)の各店舗で9日から販売が始まり、「国内産サーモンのトップブランド」を目指している。

"クラウンサーモン"をアピールする大起水産の佐伯社長(右)と石川プロデューサー=8日、大阪市中央区の天下の台所大起水産八軒家浜まぐろスタジアム

 JR西が陸上養殖にこだわって展開する水産物ブランド「PROFISHプレミアムオーガニックフィッシュ」の一環。鳥取県産では「お嬢サバ」「白雪ひらめ」に続く新魚種になる。

 サーモンは、小泉川養魚場の陸上養殖場で大山の湧き水を水源とした河川水を使って2〜3キロに育成。活魚輸送と大阪での活魚備蓄により冷凍せずに提供し、「外国産にない抜群の歯応えと鮮度感」を実現した。

 小泉川養魚場は、海面養殖などを行う事業者向けにサーモンを販売してきた。新型コロナウイルス感染拡大で販路が閉ざされたことを受け、JR西が昨年5月から陸上養殖だけで育てたサーモンの商品化に着手。ブランド名の「クラウン(王冠)」には、新型コロナ禍に打ち勝つ「勝利」や「栄光」「繁栄」という願いが込められている。

 販売は、大起水産の回転寿司店など37店舗でスタート。サーモンは従来人気が高い商品で、脂ののりがいい海外産との食べ比べが楽しめるすしの盛り合わせや、海鮮丼も用意した。

 大起水産の佐伯慎哉社長は「クラウンサーモンは品質が非常に良く、鳥取県という近い場所なので、安定して供給できる利点もある」と期待を寄せる。

 JR西創造本部ビジネスプロデュースグループの石川裕章プロデューサーは「鳥取県の新しい名産品になるよう販売し、今後は瑞風(みずかぜ)のような観光列車での取り扱いや、駅弁の開発にもチャレンジしたい」と話していた。


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