大阪ニュース

危機的状況理解を オンライン看護師フォーラム

2021年5月3日

 大阪府内を中心に国内外の看護師経験者らが現状について語り合うフォーラムが2日、オンラインで開かれた。従来からの厳しい環境に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療提供体制の危機的状況の中、医療従事者への理解と社会での課題共有を訴えた。

オンラインで看護師の置かれた状況などについて話し合うフォーラム「ナースweb会議」=2日

 看護師同士の情報共有の場として2017年から行っているイベント、ナースサミット(事務局・大阪市)の一環。フォーラムでは「ナースweb会議」として看護師のうつ病をテーマに約20人が参加し、体験談などを語り合った。

 参加者は経営難による人員不足や人間関係の悪化で精神面で支障が出たことなどを冷静に語った。また、コロナ禍が直接、患者と接しない部署にも影響をおよぼし、心身に大きな負担になっている現状などを切実に話した。

 人員がコロナ専門病棟に割かれ、少人数で通常業務を行っている女性は「国からは手当が出るのはコロナのリスクがある人だけ。医療を守っているのは同じなのに」と率直に思いを吐露した。そのほか、赤字の理由を看護師側にしわ寄せされた事例や、コロナが原因で退職した同僚の話、訪問看護の現場への影響など現状について、それぞれ情報交換した。

 事務局の山咲凛子代表は「コロナだけでなく、看護師の置かれている状況は医療側だけでは解決はできない問題。社会的な課題として医療従事者へのメンタルフォローのシステムを構築していかなければ改善しない」と話した。


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