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アート入門の翻訳書を出版 画家の中島さん

2021年6月3日

 日本の芸術教育に一石を投じようと、画家の中島裕司・大阪芸術大非常勤講師が、英国の入門書の翻訳本『アートって何だろう−はじめてアートに出会う本』(保育社)を出版した。洞窟壁画から現代アートまで、名画を通じて絵画の見方や描き方の基本を紹介。「アートは感性を育て、人生を豊かにする」と呼び掛けている。

芸術教育の重要性を訴える中島さん=河内長野市

 原著は子ども向けだが、「一般の大人も十分に楽しめ、基本的な教養が身に付く」と中島さん。ゴッホやピカソといった世界的に著名な芸術家から、日本ではあまり知られていない画家まで、名画を取り上げている。

 一般的な美術の本は、美術史や技法、作家など分野別に順番に掲載しているのに対し、『アートって何だろう』は、並び方が変則的で飽きないように編成。「どこから読んでも楽しいのが特徴」(中島さん)という。

 中島さんは、高校の美術教員などを経る中で、日本の芸術教育の状況について、「人間の感性教育の根幹として、もっと重視すべきだ」と考えてきた。

 基礎知識を習得してから美術鑑賞をすれば、より理解を深められるため、気軽に学べるツールとして、翻訳を手掛けた。「小さいときからアートを身近に感じてほしい」と思いを込めている。

 価格3300円、A4変型判96ページ。


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