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日本と各国交流の懸け橋 万博記念基金贈呈式

2021年7月30日

 関西・大阪21世紀協会は28日、日本万国博覧会記念基金を巡る本年度の助成事業の贈呈式を、大阪市北区内で開いた。基金創設50周年を記念し、日本の伝統文化を研究する外国人留学生を対象にした奨学金制度を開始。この分野に絞って給付する事業は国内初という。関係者らは、日本と各国の交流の懸け橋となる人材の育成に意欲を示した。

贈呈式に臨んだ留学生ら=28日、大阪市北区の大阪工業大梅田キャンパス・常翔ホール

 同基金は、1970年大阪万博の収益金の一部を充てて翌年に設立。「世界の調和ある発展」に貢献できる事業を毎年国内外から公募し、助成金を交付している。本年度は、国内外9カ国40団体に計6400万円の助成を決めた。

 その中で、国や地域で対立の構図が生まれ、「分断の世紀」と例えられる現状を踏まえ、調和の中で発展するという70年万博の理念を改めて重視。世界の未来を担う人材を育てようと、新たな奨学金給付事業を立ち上げた。

 東京芸大▽京都市立芸大▽大阪大▽早稲田大−の4校の大学院修士課程を対象に公募。尺八や陶磁器といった、日本の伝統文化を学ぶ中国とカナダの留学生計5人を選定した。修士課程の2年間、月額10万円を給付する。

 贈呈式に出席した留学生のうち、大阪大大学院で古典文学を研究している楊櫓(ようろ)さん(1年)は「日本の伝統文化の魅力を、国際社会に発信するために努めていきたい」と強調。同協会の崎元利樹理事長は「将来は、日本とそれぞれの母国の交流の懸け橋となってもらいたい」と激励した。


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