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金蘭会、日本一奪還へ インターハイ新体操大阪代表

2021年8月21日

 東京五輪の熱もさめやらぬまま、高校生アスリートの祭典「全国高校総体」(インターハイ)が終盤に差し掛かった。五輪で高難度の技を連発した新体操日本代表「フェアリージャパン」に刺激を受け、初優勝以来4年ぶりの団体タイトル奪還を目指すのが大阪代表の金蘭会高(大阪市北区)だ。総体は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の余波で各競技が中止。対外試合自粛が相次ぐ一方、各校とも高難度の技を織り込むことが予想され、ハイレベルな戦いに真っ向勝負する。

4年ぶりの全国制覇を目指す金蘭会高の団体メンバー(同校新体操部提供)

■新たな潮流

 「五輪という大舞台で、失敗しても最後の最後までやり切っていた。堂々と踊る姿に感動した」

 手具交換でミスが出たものの演技をまとめ、8位入賞を果たした日本代表。初のメダルには届かなかったものの、金蘭会の福原一葉主将(2年)は大きな刺激を受けたという。団体は“王国”ロシア(ROC)の6連覇を阻んだブルガリアが初の金メダルを獲得し、新たな潮流を象徴する大会となった。

 新体操の団体は、1チーム5人で、手具を用いて表現する演技の芸術性や美しさを「2分半」に盛り込み、総合的に競う。採点基準は難度を評価する加点方式の演技価値点(Dスコア)と、演技の出来栄え、正確さを求める減点方式の実施点(Eスコア)。2018年のルール改定ではDスコアの上限が撤廃され、高難度の技をテンポよく積み上げられるかが高得点の鍵となった。これは難度が上がるにつれて、手具の落下など減点のリスクを負うもろ刃の剣でもある。

■勇壮なリズムで

 同校がインターハイで採用する曲は、映画音楽「パイレーツ・オブ・カリビアン」のアレンジ版。勇壮なリズムに乗せ、手足や体の一部を使って手具(フープ3・クラブ2)がめまぐるしく飛び交い、一致連係してハイスピードの技を繰り出していく。息つく暇もない高難度の応酬が最大の見せ場で、4日にあった総体前最後の公式戦(府大会)ではDスコアで26・100点と、高得点をマークしている。

 「もう一回見たい、思わず拍手したくなるような演技」がクラブとして掲げてきた究極の目標だ。新型コロナ禍で対外的に演技を披露する場が急減する中、桂幸枝監督は「試合が減ったことで、各校とも難度を上げてくる傾向があるのではないか」と分析している。

 2年ぶりの夏。福原主将は「力強い曲調を生かしたエネルギッシュでスピード感のある演技に注目してほしい。出場できなかった先輩たちの思いも一緒に、精いっぱいやりたい」と力を込める。

 インターハイ(新体操)は、21日に個人、22日に団体を行う。


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