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近大ラーメンいかが 学生の起業支援企画 4日から

2021年10月1日

 近畿大(東大阪市)が、在学生による飲食店の起業を支援するプロジェクト「キンダイラーメンベンチャー・近大をすすらんか。」を立ち上げた。起業家精神を育成し、学内での波及効果を狙う。4日から店舗を稼働させ、今後1年ごとに学内公募で選考していく考え。第1弾は年間10万食の売り上げを目標にしており、店主は「“近大系”ブランドを確立させたい」と意気盛んだ。

店舗で提供する「近大まぜそば」(左)と「初代近大ラーメン」=30日、東大阪市の近大
店舗を公開し、関係者らと並ぶ西さん(左から2人目)=30日、東大阪市の近大

 企画は、同大が策定した「大学発ベンチャーの活性化に関する計画」に基づく。サービスの提供はもちろん、衛生管理や求人も学生が一括で担い、実践を通して経営ノウハウの習得を目指す。費用は電気料金や共益費、人件費を学生側が負担。四半期ごとに決算報告し、2期連続で赤字となれば原則撤退となり、結果も求められる。

 業種は、学生人気が高く、代替わりした際の出店費も抑えるため「ラーメン」に固定した。第1弾は昨年10月から奈良市の別のラーメン店で店主を務める農学部3年の西奈槻さん(21)らのグループで、1年半の出店予定。卒業生で、米ボストンで人気店「Tsurumen」を経営する大西益央さん(45)がアドバイザーを務めた。

 メニューは2種類。「初代近大ラーメン」はちゃんぽんをイメージし、キャベツやニンジン、ニラなど野菜たっぷり。ホタテ油でコクと香りを醸した。「近大まぜそば」は、太縮れ麺にタマネギやモヤシを盛り、魚粉をまぶす。大学近くの商店街が「まぜそば」の激戦区でもあり、挑戦の意味も込めた。それぞれおろしニンニクとホルモンを使ってスタミナ満点だ。

 昼間のみの営業で、1日200〜300杯が販売目標。「初代−」は850円(税込み)、「まぜ−」は800円(同)で、“学食”としては高めの価格設定ながら西さんは「それぐらい本気で作っている。値段を下げると逆に価値を下げることになり、挑戦にはならない」と胸を張る。

 30日、東大阪市の学内で店舗の除幕式があり、西さんは「ラーメンを通してこういう若者がいる、できないことはないんだと伝えたい。日本の若者に選択肢を示すことができれば」と目を輝かせた。


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