大阪ニュース

障害あっても読みやすく工夫 LLブック知って

2022年1月10日

 知的障害や自閉症、読み書き障害がある人にも読書を楽しめるように分かりやすく表記した本「LLブック」を展示販売するフェアが、大阪市中央区内久宝寺町のカフェ&ギャラリー「路地カフェ」で開かれている。独り立ちするために必要な生活情報を伝える本やストーリー仕立ての写真本など20冊が並ぶ。28日まで。

LLブックの普及に尽力する吉田さん

 「LL」とはスウェーデン語で「やさしく読みやすい」という意味。文章や言葉を簡単にしてイラストや写真、絵文字を多く使い、漢字には振り仮名を付けるなど読みやすいように工夫されている。

 「知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会」が主催。同会の吉田くすほみさんは「スウェーデンでは毎年約30冊の新刊が発行されているが、日本にあるのは全部で50冊にも満たない」のが現状だという。それでも「LLブックのコーナーがある図書館もあり、少しずつ広がってきている」と話す。

 また、会場には文字を読むことが困難な人たちを支援するパソコンソフト「マルチメディアデイジー」も設置。文字の大きさや読むスピードを変えることができ、背景の色や音声で読み上げる部分の文字に色が付くなど、実際に体験することができる。

 吉田さんはLLブックの普及と並行して「本と当事者をつなぐ人が必要」と指摘し、代読ボランティアの養成にも力を入れ、「読み手ではなく、当事者が本を選んでそれを読み聞かせしてくれる人を増やしたい」と今後の活動に目を向ける。「親御さん、施設の職員さんと一緒に読んでもらいたい。ぜひ、手に取って見てほしい」と来場を呼び掛ける。

   ◇    ◇

 22日には大学生が重度の知的障害のある弟にカメラを向けた48分の映画「僕とオトウト」の上映会を行う。午前10時半と午後1時半。参加費は事前申し込み500円(当日800円)。申し込み、問い合わせは電話06(6762)0323、路地カフェ。


サイト内検索