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新今宮はどう変わる 大型都市観光ホテル進出

2022年1月13日

 JR西日本と南海電鉄の新今宮駅が交差するように接する「新今宮」。北の浪速区側にはジャンジャン横町や通天閣でにぎわう「新世界」がある。南の西成区側は「日雇い労働者のまち」として知られる「あいりん地区」(通称・釜ケ崎)を包摂しているが、近年は労働者の高齢化で「福祉のまち」へと変化。新型コロナウイルス禍の前はインバウンド(訪日外国人客)の急増で観光のまちへの脱皮が期待されたが、コロナ禍でインバウンドは消滅した。そんな新今宮に星野リゾートが4月22日、大型の都市観光ホテルを開業する。負のイメージを払拭(ふっしょく)仕切れていない地域にあえて進出する同社の狙いと、地域活性化への期待と取り残されるのではという不安が交錯する地元の受け止めを取材した。

開業準備が進む星野リゾートの都市観光ホテル「OMO7大阪 by 星野リゾート」=大阪市浪速区
星野佳路代表(星野リゾート提供)

大阪観光に向いている場所
星野リゾート 星野佳路代表インタビュー

 なぜ、新今宮だったのか−。OMO(おも)ブランドのフラッグシップとなる都市観光ホテル進出へ懸ける思いを星野佳路代表に聞いた。

 −新今宮を選んだ理由は。

 「大阪市が募集していた土地に対し、提案コンペという形で応募した。都市観光を考えた時には大阪駅前が理想ではない。大手のナショナルチェーンの店がいっぱい並び、東京駅前も、福岡駅前もあまり変わらない。観光客視点で見ると、地域らしいディープな文化のある場所に位置する方がホテルとしてはプラス。新今宮ほど大阪の観光に向いている場所はない。アクセスがよく、大阪らしい風情、文化が体感できる。新今宮には大きな都市観光としてのポテンシャルがあると判断した」

 −西成区側も大きく変わってきているが、負のイメージが払拭(ふっしょく)できていない。

 「大阪市には地域のイメージを変えていこう、経済的にも生活環境的にもよくしていこうという意図があったと思う。私たちはその意図に従って設計している。『みやぐりん』を駅側に向けたのもそういう理由。新今宮の駅を通過する人たちに新今宮が上がっていっているんだと伝えていきたい」

 −具体的な取り組みは。

 「総支配人を含むチームが地域のみなさんとコミュニケーションを始めている。観光客の方々にしっかりと地域の魅力を伝えるべく、周りの方々と連携していく。星野リゾートの良さは各施設の総支配人以下のチームが自立して考えていくこと。大阪らしいOMOの展開をスタッフが創造してくれると期待している」

 −どういった魅力を紹介していくか。

 「長くあの場所で商売しておられる方々の人情あふれるサービス。そういう方々に新しい顧客をご紹介できるような発信を、日本国内、海外にもどんどん行っていきたい」


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