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陸渡御3年ぶり復活 天神祭 船渡御は断念

2022年5月26日

 日本三大祭りの一つとして知られる大阪の「天神祭」を巡り、主催する天神祭渡御行事保存協賛会(大阪市北区)と大阪天満宮(同)は25日、今夏は3年ぶりに陸渡御(とぎょ)を復活させることを発表した。船渡御、奉納花火は新型コロナウイルス禍を受けて断念。関係者らは「来年こそ完全な形で天神祭を行う」と決意を示した。

今夏の天神祭について説明する寺井宮司(中央)ら=25日、大阪市北区の大阪天満宮

 天神祭は951年に始まったとされ、夏枯れを払拭(ふっしょく)し、地域の安寧を願う祭り。7月25日の本宮では、祭神・菅原道真の「み霊」を乗せたみこしを中心に、約3千人による「陸渡御」や、約100隻の船団が大川を行き交う「船渡御」を繰り広げ、約5千発の奉納花火「水都祭」でにぎわう。コロナ禍前は例年、同24日の宵宮と合わせて130万人規模の人出がある。

 3年ぶりの実施となる陸渡御は通常の形で行うが、感染拡大のリスクを軽減するため人数を約半数に減らして実施。コロナ感染の拡大による社会情勢の変化により中止の可能性もあるという。

 大阪天満宮で会見を開いた、同協賛会の栗原宏武会長代行は「全面的な斎行を考えたが、130万人の感染を防ぐことを考えると難しい」と今年も苦渋の決断だったと説明。「来年は船渡御、花火を斎行したい」と意欲を示した。同宮の寺井種治宮司は「文化を継承し、しっかりとご奉仕したい。来年は完全な形で祭りを行うことが目標」と話した。


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