岡力の「のぞき見雑記帳」

互いの意地が激突 『大阪公立大学ダービー』

2021年10月25日

統合に向け最後の公式戦

大阪府立大・駒井主将(左)と大阪市立大・西川主将

 スポーツの秋、大阪中の野球ファンが阪神とオリックスによる「関西ダービー」を待ち望む中、サッカーでも熱い戦いが繰り広げられた。この日、大阪府立大と大阪市立大による公式戦(10月2日、鶴見緑地球技場)を一目見ようと、多くの応援団やOBが競技場に詰めかけ見守った。

 『大阪公立大学ダービー』と称して行われたこの試合。来年、統合する2校が現在の校名では最後となる対戦を行った。これまでリーグ戦では常にライバル関係にあり、年1回のペースで交流戦も行ってきた。

 試合前、緑のユニホーム大阪市立大の西川哲史主将は「普段とは違う緊張感、プレッシャーもありますが、これまでと同様にチーム全員で勝利を目指し、戦いたいと思います」と語った。一方、青のユニホーム大阪府立大の駒井基大主将は「来年春に統合を控える後輩たちのためにも、この試合を部の合併に向けた良い機会にしたいと思います。いつも以上のパフォーマンスをできるように、チーム一丸となって頑張ります」と善戦を誓った。

 試合は両校譲らす無得点で迎えた後半23分に、大阪市立大がゴールを決め1―0で接戦を制した。普段のリーグ戦とは違う雰囲気の中で行われた熱戦に、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。

 この日を境に来年はライバルからチームメートになる選手たち。今後の運営については定期的に話し合いの場を設けており、練習場所は『杉本キャンパス』(大阪市立大)にある人工芝グラウンドをメインにしつつ、『中百舌鳥キャンパス』(大阪府立大)のグラウンドも使用する予定だ。

 新チームでは「関西国公立最強」を目指し活動していく。学業と部活動、どちらもおろそかにせず取り組む姿勢に胸を打たれた。新たな歴史の一ページが、フィールドにつづられようとしている。

(コラムニスト)

 【取材協力・写真提供=関西学生サッカーリーグ】



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