![]() |
施設を案内する岡田臣司さん(右)と娘婿の吉田武史さん |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い大打撃を受けている観光業界。そんな中、“片田舎”という自虐的なコピーを目にして多くの人が訪れる人気スポットがある。広島県福山市の里山にひっそりとたたずむ『せとうち母家』は、風情ある古民家宿泊施設である。
「田舎の暮らしがしたかった」。プロデュースを手掛けた岡田臣司さんは塾の英語講師をする傍ら、趣味の猟や釣りに没頭できる環境を求めて10年前にこの母屋を購入した。その後、奥さまが展開するディスプレーデザインの事務所を離れに併設し「ショールーム」に見立てた唯一無二の場所が完成した。
150年以上の歴史ある梁(はり)をそのまま残した新旧融合の内装。古民家の利点を生かし土壁、銘木、そして畳がバランスよく部屋の湿度を調整してくれる。さらには谷から通り抜ける新鮮な空気が常に循環しているのもうれしい。
最大のポイントは一棟まるごと貸し切れる点。一日1組、最大12人。大切な家族であるペットも一緒に宿泊できる。気になる設備だがウッドデッキ、半露天風呂、プロ仕様キッチン、そしてドッグランまである。ここ最近は不特定多数の接触が回避できることから「感染リスクがない」と評判を呼び、宿泊あっせんサイトでは常に高評価を得ている。自ら持ち込んだ食材で料理をされる方が大半とのことだが、事前に予約すれば自家製のジビエやハチミツを使用したBBQが楽しめる。もちろんペット用のジャーキーだって用意してもらえる。
食後は裏山で里山ウオークや超ショートトレッキングも楽しめ自然のもてなしが至れり尽くせり。「今後は自然と触れあい野生動物の観察ができる学びの場をつくりたい」と語る岡田さん。建物ごとソーシャルディスタンスしているので、気心知れた仲間と安心安全な年末年始を過ごすことができる。
(コラムニスト)1 | 「反対が多いこと示す」大阪IR住民投票の署名活動 |
2 | 「多くの犠牲者出る」 ギャンブル依存症シンポ |
3 | 風かおるさん名曲熱唱 神戸で50周年リサイタル |
4 | 音楽で新世界に活気を 地域一帯ライブに挑戦 |
5 | 中四国9県観光物産展 28、29日、箕面 |