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合言葉は「Power to the people!!」 |
「いわゆる趣味の店です、私のですが…」。少し恥ずかしそうにしながら、そう語るのは今年10月1日に開業した『フランク雑貨』オーナーの浦田真一さん。店舗は高槻市の閑静な住宅街にある自宅の一角を改装した。14歳の時から50年間かけて収集したというコレクションアイテムの数々。棚にはアメリカンロックを中心としたレコード、CD、DVD、書籍など約4千点が丁寧に陳列されている。
「何かBGMのリクエストあれば」と言われ「洋楽、洋楽…」と思案すること数秒。目の前にあった邦楽アルバム「風街ろまん」(はっぴいえんど)に飛びつき、レコードに針をかけながら半生をお聞きした。
三重県伊勢市出身、教育者だった両親の影響もあり自然と音楽に興味を持つようになった。青春時代はビートルズを入り口に自身もギターを演奏するようになり、さまざまなジャンルの音楽に没頭した。
高校卒業後は、東洋大学文学部に進学。音楽評論家で『ニュー・ミュージックマガジン』を創刊した『中村とうよう』に影響を受け、関連するイベントにも足しげく通った。就職活動では音楽系出版社をエントリーしながら人生を模索。そんな時、大阪に新しく開設した私立高校の立ち上げ準備に携わり教員になった。
あれから40年…。定年を迎え今年から非常勤講師になったのを機に計画を実行した。古物商の資格を取得し、同志には販売という形でお譲りする営業スタイル。「教室みたいに人が集まり関わりあえる場所にしていきたいですね」と今後の抱負を語る浦田さん。
ちなみに店名はアメリカのアーティスト『フランク・ザッパ』に由来。「お好きなのですか?」と尋ねると「いや…そんなにだけど韻を踏んでいる」と笑う。これぞ“男の隠れ家”であり“夢の城”と言える。(コラムニスト)
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